スペインのシートベルトの取締りは、とっても厳しいです。実際に経験した話ですが、ツアーバスが走行中に警察官に呼び止められました。バスが停車すると同時に運転手と警察官の短いやりとりのあと、いきなり警察官がバスに乗り込んできました。何か事件でもあったのかと不安に思っていたら、機転を利かした添乗員さんが金切り声で「シートベルト」と一声叫んでくれました。警察官がバスのステップを上がっている最中に、慌ててシートベルトを付けた人が何人いたことでしょう。 腰に回転式拳銃を装着した警察官は、我々乗客のシートベルトを確認しながらバスの通路をゆっくりと歩き、最後尾まで点検して行きました。結果、誰一人違反を指摘されることはありませんでした。 実は、添乗員さんから事前の「教養」があったのです。「バスでは必ずシートベルトをしてください。スペインでは、すべて自己責任です。シートベルトをしていなかった者が罰金を払わされるのです」。日本では、運転していた者だけが罰金ですが、お国が違えば、ここまで違うのですね。それにしても、添乗員さん、有り難う。 |
シートベルトに注意 |
日数 | 時間・日程 | 観光先 | 宿泊地・ホテル |
1日目 | 10:15 関空発 15:25 フランクフルト着 21:00 フランクフルト発 22:55 バルセロナ |
ルフトハンザ航空でフランクフルトを経由してバルセロナへ向かいます。 | バルベラ デルバジェス CAMPANILE |
2日目 | バルセロナ バレンシア |
バルセロナ市内観光 ・ サグラダファミリア ・ グエル公園 ・ バトリョ邸、ミラ邸 ・ ギフトショップ |
バレンシア TRYP FLORAZAR |
3日目 | グラナダ | アルハンブラ宮殿 ヘネラリーフェ庭園 |
グラナダ LUNA DE GRANADA I ANA II |
4日目 | ミハス セビリア |
ミハスの散策 セビリア市内観光 ・ 大寺院(カテドラル) ・ ヒラルダの塔 ・ スペイン広場 フラメンコディナーショー |
セリビア LA MOTILLA HOTEL |
5日目 | コルドバ コンスエグラ マドリード |
コルドバ市内観光 ・ メスキータ ・ ユダヤ人街 ラ・マンチャの風車見学 |
マドリード FLORIDA NORTE |
6日目 | マドリード | マドリード市内観光 ・ プラド美術館 ・ 王宮、スペイン広場 他 午後から自由行動(買い物) |
マドリード FLORIDA NORTE |
7日目 | 6:20 マドリード発 8:55 フランクフルト着 14:20 フランクフルト発 |
帰りはマドリッドからフランクフルト経由で帰ります。 | 機中泊 |
8日目 | 8:35関空着 |
メスキータは、ホントに不思議な建物です(写真左、中央)。円柱形の柱は、どこかの遺跡から集めたものだそうです。このような装飾の文様、色使いは、ほかにあるでしょうか。それから、最初はイスラム教の寺院であったのが、その後キリスト教の礼拝堂に改造されたそうです。数奇な運命を辿った建造物というほかありません。さらに、今後はどのような運命を辿るのか、何だか憂いを感じさせる不思議な建物です。写真右は、昼食のイカ墨煮です。ちょっとグロテスクですが、そんなにマズイものではありませんでした。
バレンシアを出発し、地中海に沿って約500Km南下したところにグラナダがあります。考えてみれは、バルセロナを出発してからずっとバス移動です。やっとたどり着いたグラナダでは、アルハンブラ宮殿とヘネラリーフェ庭園を観光しました。右下の写真は、3日目の宿泊ホテル。
次に訪れたのは、グエル公園(写真左)。その他バトリョ邸やミラ邸などのガウディ作品も回り、バルセロナ観光はガウディ観光になりました、写真右は、昼食のタパス。味は、ちょっと酸味がきつかったかな?
突然でした。バスでホテルを出発してしばらく走ると、何の前触れもなく窓にこの建造物が現れました。ビルの立ち並ぶごく普通の街中に、サグラダファミリアはそびえ立っていました。外壁には見事な彫像が並んでいます。見上げていると、中に入ることを忘れてしまいそうです(写真右上)。驚いたのは、塔の中に小さなエレベータがあることです。これが有料で2.5ユーロ。4〜5人しか乗れません。写真右下は、塔の上から見たバルセロナ市内と人ひとり通るのがやっとの下りの螺旋階段。
こちらは、プラド美術館で揃えた文具で、手帳、スケール、消しゴムです。どれも美術館のネームが入っているので、友人のお土産用に買いました。
ミハスを散策していて見つけました。バックルの絵柄が何となくスペイン風だったので気に入って買いました。
左の写真は、ラ・マンチャの風車です。道路は、この風車群のところで行き止まりになっていて、観光客しか来ることはないようです。見晴らしもよく、爽快でメスキータで感じた憂いを全部吹っ飛ばしてくれました。右の写真は、いよいよ最後の宿泊地、首都・マドリードのホテル「フロリダ ノテル」です。ここで連泊です。
セアルコ(CEARCO)社製の壁飾りです。セビリア焼でスペインの伝統な陶器です。マドリード三越で29ユーロでした。
スペインを代表するリヤドロの陶器人形です。同伴者がリヤドロのファンで、「日本にないスペインだけで売っている人形を買いたい」と大きな希望を持っていました。でも、「どの商品が日本にないのか分からんやろ」とそれが叶えられない希望であることを説明していました。
写真の人形は、三越のリヤドロ売場で見つけたものですが、値札の横に『スペイン限定品』と表示されていました。三越の商魂には完全に負けてしまいました。226ユーロ。
この日は、マドリードで1日を過ごしました。午前中は、プラド美術館、王宮、スペイン広場、アスカラ門、シベレス広場の観光です。プラド美術館では、館内の撮影が禁止なのでガッカリしました。最後のマヨール広場で解散し、あとは自由時間です。私達は、簡単に昼食を済ませてサラマンカ地区のブランドショップ街と三越に向かいました。
夕食は、ホテル近くのバルに入りました。バルは、一杯飲み屋のファーストフーズみたいなものです。だいたいは、立ち飲みですが、私達は、好みの料理を自分で選び奥のテーブルに着きました(写真右下)。テーブル席は、値段が割高になるようです。
写真は、やっとたどり着いたホテル「カンパニーレ」。到着して落ち着いた時は、すでに日付が変わっていました。
● ロエベのバッグ
ショッピング編 参考:1ユーロ=155円前後(平成20年9月)
4日目の午後は、セビリアの市内観光です。写真は左から、ヒラルダの塔、セリビアのカテドラル(大寺院)とその内部。過去にセビリアを襲った大地震で、このカテドラルが倒壊しなかったのは、2人の女神様が塔を支えてくれていたからだそうです。写真右端のステンドグラスをよく見ると、中央のカテドラルを両端から女神様が支えている図柄になっています。「このステンドグラスのおかげです」と現地のガイドが話してくれました。
去年のイタリア旅行の次に選んだ国は、スペインです。「世界で唯一、入場料を取る工事現場」と揶揄されるサグラダファミリアが一番のお目当てです。天才建築家ガウディが手がけ、着工から100年以上経っても未だ建設途中。そんな話を聞いて、是非見に行きたくなりました。また、スペインならではの珍しい品々の買い物も期待できそうです。
4日目の宿泊は、セビリアのラ・モティーリャ ホテル。すっかりワインをご馳走になり、いい気分で帰ってくると、ホテルの上に綺麗な満月が輝いていました(写真右上)。日本でもスペインでも月は世界中一緒なんだ、とつまらないことに感心しながらベッドに入りました。
写真左は、スペインの名物料理チキンの「パエリア」です。大皿で一気に作ってから配膳してくれました。味は、正直にも美味しいとはいえません。米が外米だし(当然?)、味付けも口に合いません。食べ残したのは私だけではありませんでした。スペインの料理に関しては、昨年行ったイタリアを100とすれば75くらいです。写真右は、二泊目、バレンシアのトリップ フロラーサル ホテル。
5日目は、コルドバの市内観光で始まります。ユダヤ人街(写真中央)も、ミハスのように建物の外壁は真っ白です。
写真は、セビリアのスペイン広場。右端の写真は、オプションではなく、ツアーに組み込まれていたフラメンコディナーショーです。ワインが飲み放題だったので驚きました。当然、飲み過ぎてしましました。
意外にもスペインへの直行便はないと聞きました。今回は、関空からドイツ・フランクフルト経由でバルセロナに入ります。空港会社は、ルフトハンザ航空。飛行機に乗っている時間が合計14時間。乗り継ぎ時間が約6時間。約20時間かけてスペインへ向かいます。機内食は写真のとおり、牛丼と鰻丼でした。これが、本当に美味しかった。
スペインのブランドで選んだお土産は、ロエベ(LOEWE)のバックです。左はバルセロナで現地のガイドさんが案内してくれたショップで、右はマドリッドのサラマンカ地区で見つけたショップで買った物です。茶色のバッグは、日本では20万円ぐらいしていましたが、スペインでは765ユーロです。免税手続きをすると約10万円になりました。黒い方は、470ユーロで、こちらも免税で6万円ちょっとになりました。黒い方は、日本では売っていないようです。
● その他
ここまでスペインを旅して発見したことがあります。それは、スペインの消火器の設置方法です。日本では、廊下や部屋の床に目立つようで、目立たないようにそっと置かれていますよね。 ところが、スペインの消火器は、必ず壁に引っ掛けてあります。それもいやに大きいやつが、これでもかと目立つように設置されています。景観や雰囲気を気にしている様子はありません。上のホテルの写真の廊下を見てください。 レストランでも同じでした。こんなに自分を主張している消火器をほかで見ることはありません。きっと消防法かなんかで義務付けられているのでしょう。 |
どうでもいい話 |