自宅で使っているソース・醤油差しが、いまいち使い勝手が悪いので、どうせ買うなら旅先で買おうとずっと思っていました。アムステルダムの国立美術館からの帰り道に、偶然アンティークの雑貨屋を見つけました。
観光客を相手にした店ではないし、自由行動だったので添乗員もいない。ちょっと勇気がいりましたが思い切って店に入り、そこで見つけたのが左の写真です。値札には、24ユーロと書いていましたが、そんなに値打ちがあるようにも見えなかったので、「プライス ダウン」の一言で20ユーロにまけてくれました。
店の人は、商品を包装しながら一方的に喋っていましたが、何のことかさっぱり分かりません。とりあえずお金を払って笑顔でごまかして店を後にしました。
ゴッホの森にある「クレーラー・ミューラー美術館」です。決して大きな美術館ではありませんが、ゴッホの作品が数多く収集されています。写真撮影もOKです。旅のいい記念になりました。
少々固苦しかった芸術の話は終わりにして、次は「飾り窓」です。オランダの飾り窓のことを初めて知ったのは、若い頃に読んだ小説(五木寛之だったかな?)でした。まさか、この地を訪れようとは、夢にも思いませんでした。上の写真がいわゆる「飾り窓地区」です。写真右端のドアのようなガラス窓が飾り窓です。実際に「窓」の中で美女がTバックの下着姿でウロウロしているのを目撃しました。残念ながら「ノー・カメラ」のシールが窓に貼ってあったので、写真で紹介することができません。
翌朝、同じツアーの男性に「美女」の話をしたところ、「道に迷って行けなかったんです」と非常に悔しがっていたのが印象的です。
午後からは、自由行動になっていたので、さらにもう一つ美術館へ。改装中のため一部しか展示されていませんがアムステルダム国立美術館に足を運びました。レンブラントの「夜警」、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」と「小路」。やっぱりこの3点だけは見て帰りたかった。残念ながらフェルメールの「手紙を読む女」は展示されていませんでしたが、何と日本に帰り京都市立美術館で見ることができました(2011年9月17日)。修復して日本に貸し出されていたのでした。
ツアーに組み込まれた絵画巡りの最後は、ゴッホ美術館。前日に訪れたクレラー・ミューラー美術館のゴッホ絵画は、事業で大成功を収めた大富豪の収集であるのに対して、こちらはゴッホの遺族が所有していた作品(ゴッホの生前に売れた絵は1枚だけといわれている)が中心となっています。ゴッホ美術館の売店で販売されていた美術館の解説書は(もちろん日本語版が売っています)、ゴッホにまつわる疑問や謎が分かりやすくまとめられていました。
こちらは、崖の上に築かれた要塞基地、ボック。どちらも、眺めは最高。
ルクセンブルグの観光名所のひとつ、アドルフ橋。
名陶デルフト焼きの工房を見学。便器までデルフト焼きでした。ここでは、絵皿などを購入。
あのフェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」が展示されているマウリッツハイツ美術館。この絵が大阪に来たときは、2時間も並んで観たことを思い出しました。ここでも館内の写真はNGだったのでガッカリ。
● その他
デルボー(DELVAUX)は、ベルギーの老舗ブランド。ベルギーでブランド品といえば、このデルボーになると思います。旅行の同行者は、若い頃にこのブランドを知って、ずっと憧れていたようです。このバッグは大阪のデパートで37万円ぐらいしていましたが、ここでは免税価格で約21万円でした。もう、こんなチャンスは絶対にないと、思い切って買ってしまいました。
ブルージュのデルボー店
「世界で一番小さくてグルメな街」と言われるデュルビュイ。川を渡ると、そこは現代文明に汚染されずに残された、タイムスリップしたような街、いや村がひっそりと佇んでいました。案内所には、皇太子様と雅子様がここを訪れた時の写真が飾ってありました。
ノートルダム大聖堂。ステンドガラスが、とても綺麗。
1日目 | 10:30 関西国際空港発 15:25 アムステルダム着 |
オランダ航空 直行便 |
ハーグ EDEN BABYLON泊 |
2日目 | ハーグ デルフト キンデルダイク |
ハーグ市内観光(マウリッツハウス美術館、平和宮、ビネンホフ) デルフト焼工房の見学とショッピング 風車が並ぶキンデルダイク |
アントワープ LEOPOLD泊 |
3日目 | アントワープ ブルージュ |
アントワープでは、ルーベンスの祭壇画で有名なノートルダム大聖堂の見学。ブルージュでは、運河クルーズ | ブルージュ APOLLO ART泊 |
4日目 | アンデンヌ地方 ブリュッセル |
アンデンヌ地方の古城見学 ブリュッセルの市内観光(グランプラス、小便小僧) |
ブリュッセル THE HOTEL泊 |
5日目 | ルクセンブルグ デュルビュイ |
ルクセンブルグ市内観光(アドルフ橋、大公宮殿、ノートルダム大聖堂) グルメの街デュルビュイの散策 |
ブリュッセル THE HOTEL泊 |
6日目 | ゲント ユトレヒト |
ゲント観光(聖ハーフ大聖堂、グラスレイ) ユトレヒト(デ・ハール城、ディック・ブルーナー・ハウス) |
ユトレヒト NH泊 |
7日目 | ユトレヒト キューケンホフ |
ゴッホの森〜クレーラー・ミュラー美術館 キューケンホフ公園 |
アムステルダム RADISSON BLU泊 |
8日目 | アールスメア アムステルダム |
アールスメア花市場見学 アムステルダム市内観光(ゴッホ美術館、ダイヤモンド工場、マヘレの跳ね橋、ダム広場) 14:30〜自由行動(国立アムステルダム美術館) |
アムステルダム RADISSON BLU泊 |
9日目 | 14:40 アムステルダム発 |
オランダ航空 直行便 |
機中泊 |
10日目 | 08:50 関西国際空港着 |
このツアーでは、ゴッホやフェルメールなどの名画が多く鑑賞できることや、時期がチューリップをはじめとする花のベストシーズンであること、そして、10日間をかけてゆっくりと3カ国を回れることから参加することにしました。ショッピングでも陶器やブランドバッグなどで是非買って帰りたいものもいくつかありました。
ベルギーは、ビールの本場です。グランプラス近くで偶然見つけた酒屋では、びっくりするほど多くの種類のビールが並んでいました。こちらは、帰国までにすべてお腹の中に入ってしまったので、お土産にはなりませんでした。イチゴ味のビールが印象に残っています。
● 番外編
今回は、関空からオランダのアムステルダムまでの直行便です。乗り継ぎがあれば、乗り継ぎ空港でのショッピングも楽しめますが、それができないかわりに、約12時間で到着です。2回の機内食では、ビールとワインを注文してほろ酔い気分。左は、宿泊地のハーグのホテルです。
ベルギーは、レース編みが盛んです。額に入れてお土産品として売られています(左)。中央は、キューケンホフ公園でのお土産品。右は、財布です。ゴッホ美術館で、親しい友達のプレゼント用に色違いを幾つか買い込みました。カラフルな色使いが気に入って買たのですが、友人達は意外にも地味な色ばかりを選び、この緑だけが残りました。30ユーロです。
デルフト焼きの工房見学の時に買いました。昔は、数多くあった工房も、今はたった二つだけになったそうです。デルフト焼きは、ご覧のとおり地味で素朴な陶器が中心です。その辺りが、人気が衰退した原因のように思えました。手作りの製品は右の写真のようにサインが入っています。2点で3万5000円程。(免税価格)
左は、アムステルダムで2連泊したホテル。お土産と思い出を胸に機上の人となりました。
アムステルダムは、運河が多く綺麗な街で、どこにカメラを向けても様になります。道行く人は誰も背が高く、特に女性が際だって背が高いように感じます。そして、自転車。どれも個性的で古い自転車でも大切に乗っているのがよく分かります。自転車道もよく整備されていますが、ついうっかり自転車道に入ってしまうと自転車に轢かれ、大けがをすることになります。
私が楽しみにしていたゲントの聖バーフ大聖堂。お目当てのファン・エイク兄弟の祭壇画「神秘の仔羊」です(左)。しかも、写真撮影がOK。喜んで写真を撮りまくっていたら、ガイド曰く「こちらの絵はレプリカです」。本物は、この奥で大層なガラスの壁に覆われていました。近づいて見れないし、写真もダメ。絵の説明だけは、このレプリカを使って丁寧にしていただきました。右はマリア像。右下は宿泊ホテル。
ブルージュ市内の観光。多くのガイドブックにあるように、本当に美しい街でした。運河クルーズをはじめ、見所も多い街です。右下は、夕食のムール貝。
上段の2枚は、世界で一番美しい広場といわれている「グランプラス」。確かに歴史のある魅力的な建物に囲まれた美しい広場ですが、私は大阪・難波の「引っかけ橋」とダブってしまいました。
若い数人の女性グループが広場のあちこちに車座になって座っていて、そこに同じ年頃の男性グループが声を掛ける。恐らく「お茶でも飲まへん?」と言ってるに違いありません。21世紀の今では、若者達の「出会いの場」としての役目もあるようです。
実は、私も声をかけられました。「ニイ ハオ」と言ってきたので、「ノー、ノー。こんにちわ」と言い返すとキョトンとした表情で「コンニチワ」と答えて立ち去って行きました。一体、私をどうするつもりだったんでしょう?
下段の写真は、左から凱旋門、小便小僧、そして4日目の宿泊ホテル。
買い物(お土産) 参考:1ユーロ=123〜4円(23年4月)
● デルボーのハンドバッグ
キンデルダイクの風車は、あいにくの雨で風も強く、途中から早くバスに戻りたくなりました。中を見学できる風車もありましたが、入場料が高く、入った人はいなかったようです。右は、2日目の宿泊ホテル。
ルーベンスの祭壇画が掲げられていることで有名なノートルダム大聖堂。左が「キリスト昇架」、右は「キリスト降架」。童話「フランダースの犬」のネロ少年が一目見たいと憧れ続けた絵ですが、私も今回のツアーでルーベンス、レンブラント、フェルメール、ゴッホ、ファン・エイク兄弟の絵画を見れることに憧れて参加しました。
● デルフト焼き